脳梗塞や脳出血でリハビリを受けられる期間は?

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脳梗塞や脳出血の治療に絶対欠かせないものを言えばリハビリですが、そのリハビリを受けられる期間が決まっていることをご存知ですか?

脳梗塞や脳出血でリハビリを受けられる期間は?

脳梗塞や脳出血では初期治療では手術などの外科的加療や薬物療法などが用いられますが、症状が安定すればあとはリハビリがメインとなります。

リハビリの期間の話をする前に、脳卒中についての基礎知識は大丈夫でしょうか?脳卒中、脳梗塞、脳出血の違いが分からない方は先にこちらをご覧ください。

参照) 脳卒中とはどんな病気?脳卒中になった有名人、芸能人は?

脳血管障害は完治することが少なく、多くの場合は運動麻痺や感覚麻痺、しびれ、高次脳機能障害、言語障害などの後遺症が残ります。

これらの後遺症は薬で寛解することはありませんので、分かりやすくいえばその後一生リハビリが必要になります。

最近でいえばプロ野球の読売巨人軍の終身名誉監督、長嶋茂雄さんが脳梗塞になってリハビリを続けられておられる姿をテレビなどでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

ただし現行の医療制度ではリハビリをずっと続けることができません。

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立ちはだかる180日の壁

脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患のリハビリは基本的には発症から180日とされています。

この180日は脳血管疾患発症後、おおよそ半年経つと回復がゆるやかになるので、そこを期限として線引したものでしょう。

もちろん180日を過ぎたからといって機能が回復しないわけではありませんが、制度上そのように期間が決められています。

では脳梗塞や脳出血になると、絶対180日以上リハビリが受けられないかと言われればそうではありません。180日を超えてもリハビリが受けられる条件をお伝えします。

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リハビリを受け続けるには?

いくつかご紹介します。

180日超えのリハビリ

脳血管疾患発症後180日が経過しても、「治療を継続することにより状態の改善が期待できると医学的に判断される場合」には180日を超えてリハビリをすることができます。

ただし月に13単位以内(1単位は20分)となります。

「これなら週に2~3回リハビリができるから、これでリハビリを続けよう」と思ってもなかなかできない理由もあります。

まず180日を超えた分のリハビリは保険点数が約1割減ります。お金を支払う患者さんはいいのですが、病院側としては頂けるお金が減ることになります。

また先ほどお伝えした「治療を継続することにより状態の改善が期待できると医学的に判断される場合」という条件が曖昧で、病院側が保険請求を返される場合もあります。

ですから積極的に期限を超えた患者さんのリハビリを受けたがらない病院や医院が多いのです。

回復期リハビリテーション病棟(病院)

脳梗塞や脳出血でリハビリを受けられる期間は?2

脳に何か病気を発症した場合、たいていの場合は急性期病院に搬送されます。

急性期病院とは、ケガや病気の初期治療を専門的に扱う病院です。

急性期病院では初期治療を専門的に扱うため、ある程度症状が安定すればリハビリテーション病棟(病院の場合もあり)に転院することになります。

現在の決まりでは、脳の病気の場合、発症から2ヶ月以内に回復期リハビリテーション病棟に転院すれば、最大で150日入院してリハビリができます。

たとえば1月1日に発症して2月28日に転院すれば、そこから150日入院してリハビリができます。(約210日)

さらに「高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害」の場合、180入院してリハビリができます。(約240日)

ただし回復期リハビリテーション病棟への転院は発症から2ヶ月以内に行われることなど諸条件がありますので、そのあたりは主治医やケースワーカーに相談しましょう。

介護保険でリハビリを受ける

ここまでお伝えしてるのはあくまで医療におけるリハビリの話です。

最近は介護分野にも理学療法士や作業療法士がたくさん活躍していますので、介護施設でリハビリを受けることには180日の壁はありません。

要介護認定を受ければ(現行制度では要支援判定でも可能)、デイケアや訪問リハビリテーションのサービスを使って、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士のリハビリを続けることができます。

脳梗塞や脳出血の場合、高齢者だけでなく、40歳以上64歳未満の第2号被保険者でも特定疾患として認定を受けることも可能です。

その他

接骨院で柔道整復師受けるマッサージや、鍼灸師に受ける鍼治療は医療保険を使って受けますが、180日の期限はありません。

ただしマッサージや鍼治療を受けると気持ちがいいかもしれませんが、脳血管障害のリハビリと呼べるかは微妙ですので、そのあたりは各人が判断してください。

まとめ

脳梗塞や脳出血でリハビリを受けられる期間についてお伝えしてきました。

脳血管疾患の場合、初期治療も大切ですが、その後のリハビリによって機能回復が大きく変わってきます。

医療保険と介護保険の中からそのときに受けられる最善のリハビリができるように、主治医やケアマネにご相談ください。

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