骨盤底筋体操は過活動膀胱のリハビリにもなるのか?

スポンサーリンク

過活動膀胱により排尿トラブルに悩まされているは本当に多いです。

薬による治療が行われることが多いですが、いまいち効果がない場合もあります。

骨盤底筋体操は過活動膀胱のリハビリにもなる

そんな悩ましい過活動膀胱に骨盤底筋体操のリハビリが効果的であることをご存知ですか。

「過活動膀胱って泌尿器科の病気でしょ?リハビリと関係ないのでは?」と一見そう思えます。

でもあるんです!リハビリは骨折や脳卒中だけじゃないですよ。

今回は過活動膀胱の治療の一環として用いられる、骨盤底筋体操のリハビリについてご紹介します。


スポンサーリンク



過活動膀胱とは?

まず簡単に過活動膀胱の説明をしておきましょう。

過活動膀胱は英語では「overactive bladder」と表記され、医療現場では頭文字をとって「OAB」と言われています。

この過活動膀胱が近年がクローズアップされています。

過活動膀胱と聞くと「頻尿のことでしょ?」とか、「尿漏れのことでしょ」と思われるかもしれませんが、それだけでは△です。

アステラス製薬の排尿トラブル改善.comのページには、このように解説されています。

過活動膀胱は「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を示す病気です。

引用)「 過活動膀胱の症状 」(排尿トラブル改善.com)

過活動膀胱には頻尿や尿漏れの症状が含まれていますが、「急におしっこに行きたい!」という尿意切迫感があるかないか、そこが診断の決め手になります。

また高齢になればなるほど患者数は増加します。

ここまではよろしいでしょうか。

今回『骨盤底筋体操』とタイトルをつけましたが、 「骨盤底筋って?」となりますよね。

そこで次に骨盤底筋についてもご説明します。


スポンサーリンク



排尿と生活の質の関係

骨盤底筋群と聞くと「骨盤底筋」という筋肉があるように思えますが、骨盤底筋っていう筋肉はありません。 骨盤底筋とは「骨盤の底にある筋肉の総称」です。

骨盤底筋体操は過活動膀胱のリハビリにもなる2

この骨盤底筋群と腹部インナーマッスルを中心とした運動を行うことによって、腹圧性尿失禁患者の生活レベルの改善に有用と再認識されてきています。

「えっ?おしっこと生活レベルがなんかつながらないんですけど・・・」と疑問に思うかもしれません。

いやいや、そんなことないですよ。ものすごく重要な関係があります。

大便にしろ小便にしろ、排泄は人間の尊厳に関わる大きな大きなウェートを占めます。

その証拠に「おトイレだけは自分で行きたい」と願う高齢者は実に多いです。

排泄のトラブルを解決することは、人間の生活の質を向上させることを意味します。

また少し話はそれますが、高齢者の夜間の排泄と転倒には相関関係があって、排泄が増えれば増えるほど転倒のリスクは増えます。

そりゃそうですよね。夜眠たくて、動きにくい状態でトイレに行く回数が増えれば、転倒する可能性も増えてしまいます。

「最近おしっこの回数が多くてね」という何気ない会話の中にも、その方の生活の苦労が垣間見えるのです。

過活動膀胱の治療

過活動膀胱の治療には、大きく分けて薬物療法、行動療法、電気治療があります。

まずは行動療法で様子をみて、思わしくなければ薬を使ったり電気治療をしていくのが基本ですが、病院で行われている治療では薬物療法を最初から行っていくのが実情です。

排尿に関するリハビリはこのうち行動療法に含まれまれますが、行動療法には主に、

水分摂取の管理
膀胱訓練
骨盤底筋群の訓練

の3つがあります。

水分摂取の管理では、摂取する水分量を管理します。ただし頻尿だからと言って、あまり水分を摂らなさ過ぎるのも他の病気を引き起こす可能性があります。

膀胱訓練では、尿意を感じたらすぐにトイレに行くのではなく、 尿が膀胱に溜まってる感じを意識するようにします。

そして今回の話題のメインである骨盤底筋の体操です。

骨盤底筋体操の実際

ではここから骨盤底筋体操の解説します。

骨盤底筋体操は過活動膀胱のリハビリにもなる3

椅子に浅めに座って力を抜いて背もたれにもたれかかります。(※イラストはちょっと深めに座っていますが、もう少し座面の前の方に座り、背もたれにもたれかかります)

両手はお腹の上に置いて、お腹の筋肉に力が入っていないことを確認しましょう。

骨盤底筋群の前方と後方に分けて行います。

骨盤底筋群の前方を鍛えるには、女性では膣や尿道のあたりを、男性では陰嚢(いんのう)の付け根あたりに力を入れるようにします。骨盤底筋の後方を鍛えるときには、肛門あたりに力を入れるようにしてください。

もし骨盤底筋の前方と後方が分かりにくい方は、前方と後方の体操で挙げた部位周辺を意識してください。

どちらの場合も腹筋に力が入らないように注意してください。腹筋に力が入ると、排尿するように働いてしまいます。5~10秒力を入れて、ゆっくり力を抜くようにします。これを毎日10回行いましょう。

椅子の座る以外にも、仰向けで両膝を立てた姿勢や、両肘をついての四つ這い、両手をテーブルについた立位など、生活で想定される様々な姿勢で練習を行うとより効果的です。

骨盤底筋体操は過活動膀胱のリハビリにもなる4

まとめ

過活動膀胱にも効果がある骨盤底筋体操についてご紹介してきました。

最後に注意点が。

骨盤底筋体操は過活動膀胱の治療のひとつではありますが、これだけすべて解決するわけではありません。

薬物療法や電気治療など、治療法は医師が診察時に決めてくれますので、医師の指示の元、しっかり正しい治療をするように努めてください。

こちらの記事もオススメです