大学病院に紹介状なしで受診したときの料金は?2016年度の変更点

スポンサーリンク

大学病院などの大病院に、紹介状なしで受診するときの料金制度が2016年度より変わります。

紹介状なしで大病院を受診すると高い料金を請求させる可能性がありますので、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

大学病院や県立病院など、大きな病院に受診すると何時間も待たされますよね。

私の身内も某大学病院にかかっていたのですが、朝に病院に着いて夕方近くに病院を出ることもありました。まさに1日仕事。

この混雑した状況と今回の紹介状の有無が深く関わっています。

スポンサーリンク



紹介状の正体とは?

一般的に「紹介状」と呼ばれている封書ですが、正式名称は「診療情報提供書」です。

「あなたの病院に新しい患者を紹介しましたよ」という通知ではなく、「こんな症状で悩んでいる方がいるので、そちらの病院で詳しい検査をしていただけませんか」と、紹介元の病院(医院やクリニックの場合もあり)での患者の診察データを渡す」という位置づけです。

そしてこの診療情報提供書には保険点数がかかります。

つまり無料じゃないってことです。

診療情報提供書には診療情報提供料(Ⅰ)と(Ⅱ)のふたつがあります。

診療情報提供料(Ⅰ)も(Ⅱ)も他の医療機関に患者を紹介する場合に点数がとれます。

その違いとしては、(Ⅰ)は「いわゆる他の医療機関への紹介で、(Ⅱ)は患者や家族の希望で、セカンドオピニオンとして他の医療機関へ紹介する場合に算定します。

保険点数は(Ⅰ)は250点、(Ⅱ)は500点です(※1点10円)

ですから、近所の個人医院で「大きな病院に行って、もう少し詳しい検査をしましょう」と医師から言われた場合、診療情報提供料(Ⅰ)がかかります。

あの「紹介状」と呼んでいるが1割負担では250円、3割負担では750円になります。

ちょっと高い気がしますね。


スポンサーリンク



紹介状なしで大病院を受診すると?

「おいおい、紹介状にそんな高いお金払うのはもったいないから、私は直接大病院に受診する」という人もいらっしゃるかもしれませんね。

お気持ちは分かりますが、直接大病院を受診すると、実はもっとお金がかかる場合があります。

それが特定療養費というものです。

特定療養費と書くと何やら難しそうですが、今回のように紹介状なしに大病院を受けるときにかかるもので、他には個室に入院したときに発生する差額ベッド代もそうですね。

この特定療養費のやっかいなところは健康保険が適応されないのです。

つまりその分のお金は10割(自費)になります。

しかもめちゃくちゃ高い。(後述します)

ですから、近所の個人医院で紹介状を書いてもらって大病院を受診した場合、3割負担なら診療情報提供料(Ⅰ)750円の負担で済みますが、それ以上請求される可能性があるということです。

どんな病院で特定療養費が算定されているのか?

基本的には近所の個人医院よりも高度な医療を提供できる大きな病院で、病床数でいうと200床以上の病院で特定療養費が算定できます。

「算定できます」と書いたのは、算定するかどうかは病院次第ということになっていて、算定しなくてもいいわけです。

ただし病院の経営上、算定できるもの(お金をとれるところ)はきっちり算定する傾向ですので、200床以上の病院に紹介状(診療情報提供書)なしで受診した場合には、まず特定療養費がとられると考えるべきです。

特定療養費はいくらかかるのか?

これは先ほども申し上げたように病院ごとに算定するかどうか決めていますし、その料金も違います。

1000~3000円と設定している病院が多いですが、中には5000円以上かかる病院もあります

2016年度からの変更点

この特定療養費が2016年度からルールが変わります。

どう変わるかというと、これまでは原則各病院に委ねられていた特定療養費の徴収額を、一部の病院では一定以上の金額を徴収することを義務化するというものです。

具体的には、大学病院や地域の拠点病院などに紹介状なしで直接受診した場合、5000円以上の特定療養費を徴収することを義務化します。

つまりこの紹介状なしで大学病院に受診した場合、特定療養費5000円以上(しかも10割負担)が最低でも必要になるということです。

ただし地域に大病院しかない場合や、救急車で運ばれた場合などやむを得ないケースでは対象外となります。

なぜそんな制度になったのか?

冒頭に書いたように大病院は患者が多く、待ち時間が長いです。

これだと医師の負担も増える一方ですし、そもそも患者が多くなりすぎると一人一人の患者にしっかり対応することができなくなり、本来高度な医療が必要であった人たちが被害を受けるわけです。

ですから、近所のかかりつけ医を作り、基本的には近所の医院やクリニックに受診。

もし癌など個人医院で手に負えない病気が疑われた際には、大病院に紹介状を持っていってもらうように国は推奨しています。

紹介状なしで受診する人が多い現状

国の想いはさておき、実際のところはどうかというと、大病院に紹介状なしに受診する患者はまだまだ多いです。

しかも500床を超える大病院になればなるほど、その傾向が強くなり、4割近くは紹介状なしで受診しているようです。

その背景には「大病院志向が強い」ことがありますね。

近所のかかりつけ医を持つことは重要ですが、小さな個人医院では検査機器は限られていますし、やはり大きな病院の方が詳しい検査や良い治療が受けられると思う傾向にあります。

まとめ

大学病院に紹介状なしで受診したときにかかる料金についてお伝えしてきました。

実際、直接大病院を受診すると高いお金がかかることがお分かりいただけたと思います。

では私たちはどうするべきか、最後にまとめます。

基本的には近所にかかりつけ医を作りましょう。

検査機器は限られているかもしれませんが、かかりつけ医は自分のことを一番よく分かってくれる身近な存在ですから、何か気になることがあれば気軽に相談できます。

もし何かあれば紹介状(診療情報提供書)を書いてもらえば高いお金(特定療養費)は必要ないわけですから、一石二鳥です。

かかりつけ医がなく、どうしても大病院に直接受診する際には、病院に電話して特定療養費がいくらかかるか事前に確認しておくといいでしょう。

そうすれば受診後に「思っていたより診察代が高くついた」というトラブルも起こりにくいです。

ただし紹介状なしで直接大病院を受診した場合、予約の患者が優先されるため、かなりの待ち時間を覚悟しないといけません。

また自分が希望する先生を診てもらえない可能性もありますので、その点は注意が必要です。

こちらの記事もオススメです