視座の意味とは?「視座が高い」ってどんなこと?

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視座の意味をご存知ですか?そして「視座が高い」ってどんなことなのでしょうか?今回はたまに耳にする視座について中学生でも分かるように解説していきます。

1を聞いて10を知る。高校生の頃に先生からよく言われました。

その先生はたいそう怖いと評判のK。ゴルゴ13にデューク東郷に似ているので通称「ゴルゴ」。角刈りがやたらと似合うナイスミドルでした。

私が通っていた学校はそこそこの進学校だったので、1教えてもらったらその先の10を知るように、もしくは知る努力をしろということなのでしょうが、高校生の私には全くわかりませんでした(笑)

だって1しか聞いてないのに、残りの9を知るなんて難しいと思いませんか。

ただ意味は分からずとも、その言葉は高校を卒業して20年経った今も、忘れることはありませんでした。

そしてようやく最近になってその意味が分かるようになってきました。なぜ分かりかけてきたのか?その答えを探るヒントは「視座」にあります。


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物事を視るときに大切な視座

私たちは物事を視るとき、様々な視方(見方)をします。

それは言葉に表されていて、たとえば『視点』といえば、「ある点で視ている」ということです。これが線になれば『視線』になりますし、点を少し拡げれば『視野』になります。

視野は説明するまでもありませんが、点よりも視える面が拡がります。どちらといえば水平方向への拡がりを意味します。

視座はデジタル大辞泉では次のように解説されています。

「物事を見る姿勢や立場」
引用) デジタル大辞泉 視座

ですから、どんな姿勢や立場で物事を視るのかそれが視座の意味です。

ひとつ注意したいのは、これは何も高いところから視ることを良いとしているわけではありません。

人より崇高な精神を持っていたり、勉強をしたりする人ってなんとなく高い視点で視ることを良しとしがちですがそれは間違いです。

視座の本当の意味は、それぞれの高さで視れること、またその高さを行き来できることにあります

たとえば政治家を取り上げてみましょう。いま活躍している政治家も元はといえば一般市民です。一般市民だったときには、一般市民の視座をもっているわけです。

それが政治家になると政治家の視座をもつことになります。いままでよりも高い立場になり、いろんな物事を視れるようになります。

視座が上がること自体はいいのです。だっていままで視れなかったものが視えるようになるわけですから。

問題は政治家の場合、その上げた視座を一般市民の視座に下ろせないことです。地位が上がると、見下すように上から視ることはできても、同じ目線にはなれないってことです。

視座を本当の意味で上げるということは、高いところから低いところまで目線の高さを変えることができるので、いろいろな人の立場や気持ちになれるということです。

抽象度を上げる

視座の話はビジネスの話から私は学びました。そしてこの話には違う角度から見ると、抽象度を上げるという話でも説明できます。

抽象度を上げるとは、たとえばこんな感じです。

上方向の矢印はより抽象度を上げています。逆に下方向の矢印は抽象度が下がる、すなわちより具体的にしています。

田中さん家のシェパードのジョンは抽象度を上げると犬というくくりです。また犬の抽象度をさらに上げると哺乳類、動物、生物ともいえます。

この話は先ほどの視座の話にも当てはめることができます。つまり視座の高い人はこの上下の移動をすることができ、いろんな抽象度で物事を視ることができます

冒頭に書いた1を聞いて10を知るというのは、抽象度が低い内容を聞いても、抽象度を上げて解釈することができ、そこから他の物事にも応用できることです。

もうひとつ例をあげましょう。たとえば医療でも、抽象度の話は当てはめることができます。

脳外科を知識的にも技術的にも極めた人は、整形外科領域の治療も器用にこなします。もっといえば心臓外科でも、腹部外科でも関係ありません。それは分かりやすくいえば、「脳外科の治療にも整形外科の知識や技術が必要だから」です。

言い換えれば、脳外科的に視てきた世界の抽象度を上げれば、整形外科にもつながってくるということです。

医療が分かりにくければ、野球部のめちゃくちゃうまい子は、サッカーをやらせてもラグビーをやらせてもそこそこ器用にこなすんです。そういう子が学校にいませんでしたか?この感覚はすごく大事です。

抽象度を行き来できるようになると、たくさんの世界が見えてきます。1を聞いて10を知ることも可能になります。

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