毎年日本に来週する台風ですが、台風情報をよく見ていると名前がついているのをご存知ですか。
インターネットやテレビのニュースで台風情報を眺めていると必ずこのような表記がされています。
台風18号 名称:MAN-YI(マンニィ)
ここでふたつ気になることがあります。「号」と「名前」です。
そこで今回は台風の名前の付け方や由来などについて調べてみました。
「台風の◯号」の「号」ってなに?
ひとつめは台風の「号」です。
号はなんとなく想像できているかもしれませんが、その年に発生した通算の台風の番号です。毎年1月1日以降に発生した台風に1号、2号、3号と順番をつけていきます。
「18号」ならその年に発生した18番目の台風ということになります。
台風の定義については、気象庁のホームページに詳しく書かれていますので、そちらをご覧ください。
台風の名前は誰がどうやって決めるの?
ではふたつめの疑問、名前についてみていきましょう。
実はネーミングはすでに台風委員会によって決まっている名前を順番に当てはめていくだけなのです。
台風の名前を決めたのは、台風の影響を受ける南シナ海や北太平洋周囲の14の国と地域からなる台風委員会です。
日本、中国、韓国、北朝鮮、香港、ラオス、フィリピン、タイ、カンボジア、マレーシア、ベトナム、マカオ、アメリカ、ミクロネシア
そしてこれらの国が提案した名前を順番につけます。
たとえば、最初に発生した台風をカンボジアが提案した「Damrey(ダムレイ)=象」として、次に発生した2番目の台風を中国が提案した中国「Haikui(ハイクイ)=イソギンチャク」としていきます。
国の順番は、
1.カンボジア ⇒2.中国 ⇒3.北朝鮮 ⇒4.香港
⇒5.日本 ⇒6.ラオス ⇒7.マカオ ⇒8.マレーシア
⇒9.ミクロネシア ⇒10.フィリピン ⇒11.韓国
⇒12.タイ ⇒13.アメリカ ⇒ 14.ベトナム
⇒1.カンボジア ⇒2.中国・・・・
というように1回転してまたカンボジアに戻ります。
そして名前は各国と地域からそれぞれ10個ずつ提案されていて、合計140の名前が決定しすでに用意されています。名前の一覧についてはこちらをご覧ください。
これを見ると、
- ミクロネシアが付けた「Ewiniar(イーウィニャ)嵐の神」
- アメリカが付けた「Matmo(マットゥモ)大雨」
- 中国が付けた「Fengshen(フンシェン)風神」
などいかにも台風を表わす名前から、
- マカオの「Bebinca(バビンカ)プリン」
- 韓国の「Neoguri(ノグリー)たぬき」
- タイの「Chaba(チャバ)ハイビスカス」
など全く台風を想像させないものまでさまざまです。
ちなみに日本は、
- Tembin(テンビン) てんびん座
- Yagi(ヤギ) やぎ座
- Usagi(ウサギ) うさぎ座
- Kajiki(カジキ) かじき座
- Kammuri(カンムリ) かんむり座
- Kujira(クジラ) くじら座
- Koppu(コップ) コップ座
- Kompasu (コンパス) コンパス座
- Tokage(トカゲ) とかげ座
- Washi(ワシ) わし座
の10こを提案して付けています。
コップ座、とかげ座など聞きなれない名前もありますが、すべて実在する星座の名前です。
ちなみに1年間に発生する台風の数はおおよそ20~30個ですので、140の名称は5~6年で1周することになります。
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まとめ
今回のまとめです
- 台風の「号」はその年に発生した通算のいくつ目かで決まる。
- 名前は台風委員会によりあらかじめ決められていて、それを順番に当てはめていく。
台風を楽しんでいけませんが、ニュースを見るのが少し楽しくなる話題でした。