プロ野球ではいろいろな記録がありますが、今回はホームランと盗塁のタイトルに注目してみました。
長いプロ野球の歴史にはたくさんの記録がありますが、本塁打と盗塁、両方のタイトルを獲得した選手は2人しかいません。
なぜか?
答えは簡単で、ホームランバッターは大柄のパワーヒッターが多く、脚が速くないからです。
それはデータを見てもらえればわかると思いますので、ホームラン王と盗塁王の顔ぶれを確認してみましょう。
2013~2017年のセ・パ両リーグのホームラン王の顔ぶれ
過去5年間のセ・リーグのホームラン王
※この表は左右にスクロールできます。
年 | 選手名 | 球団 | 本 | 盗塁数 |
2013年 | バレンティン | ヤクルト | 60 | 0 |
2014年 | エルドレッド | 広島 | 37 | 2 |
2015年 | 山田哲人 | ヤクルト | 38 | 34 |
2016年 | 筒香嘉智 | DeNA | 44 | 0 |
2017年 | ゲレーロ | 中日 | 35 | 1 |
過去5年間のパ・リーグのホームラン王
※この表は左右にスクロールできます。
年 | 選手名 | 球団 | 本 | 盗塁数 |
2013年 | アブレイユ | 日本ハム | 31 | 0 |
2014年 | メヒア | 西武 | 34 | 2 |
中村剛也 | 西武 | 34 | 0 | |
2015年 | 中村剛也 | 西武 | 37 | 1 |
2016年 | レアード | 日本ハム | 39 | 0 |
2017年 | デスパイネ | ソフトバンク | 35 | 3 |
2015年の山田哲人を除くとホームラン王を獲得した打者の盗塁数は3以下。
筒香嘉智を含め、大型な外国人打者が多いことがわかりますね。
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2013~2017年のセ・パ両リーグの盗塁王の顔ぶれ
次に過去5年のセ・パ両リーグの盗塁王の顔ぶれも見ておきましょう。
過去5年間のセ・リーグ盗塁王
※この表は左右にスクロールできます。
年 | 選手名 | 球団 | 盗塁数 | 本塁打 |
2013年 | 丸佳浩 | 広島 | 29 | 14 |
2014年 | 梶谷隆幸 | DeNA | 39 | 16 |
2015年 | 山田哲人 | ヤクルト | 34 | 38 |
2016年 | 山田哲人 | ヤクルト | 30 | 38 |
2017年 | 田中広輔 | 広島 | 35 | 8 |
過去5年間のパ・リーグ盗塁王
※この表は左右にスクロールできます。
年 | 選手名 | 球団 | 盗塁数 | 本塁打 |
2013年 | 陽岱鋼 | 日本ハム | 47 | 18 |
2014年 | 西川遥輝 | 日本ハム | 43 | 8 |
2015年 | 中島卓也 | 日本ハム | 34 | 0 |
2016年 | 糸井嘉男 | オリックス | 53 | 17 |
金子侑司 | 西武 | 53 | 1 | |
2017年 | 西川遥輝 | 日本ハム | 39 | 9 |
盗塁王を獲得した選手は意外とホームラン数も多いですね。
ホームラン王と盗塁王の両方は困難
ホームラン王にはバレンティン、レアードらの外国人、筒香嘉智、中村剛也などの重量級の選手がずらりと並んでいますね。
一方、盗塁王の方は金子侑司、西川遥輝、中島卓也ら、小柄で俊敏そうな選手が多いです。
やっぱりホームラン王と盗塁王の両方のタイトルを獲るのは、基本的には難しいです。
そんなふたつのタイトルを獲得したことがあるのは、
- 金山次郎(中日、広島などで活躍)
- 秋山幸二(西武、ソフトバンクで活躍、元ソフトバンク監督)
- 山田哲人(ヤクルト)
の3人です。
金山次郎は1944年にホームラン王を、1950年、1952年、1953年に盗塁王を獲得しました。
秋山幸二は1987年にホームラン王、1990年に盗塁王を獲得しました。
金山次郎さんのことは存じ上げないのですが、秋山幸二さんのプレーはパワーとスピードを兼ね備えて(もっというなら肩も)いた数少ない選手でしたね。
山田哲人は現在もバリバリ活躍中なので説明はいらないかもしれませんが、2015年にホームラン王と盗塁王を初めて同年に獲得し、2016年にも盗塁王を獲得しています。