家の壁に車が衝突!実際に起こった事故と、その後の流れについてまとめてみました。
先日家の周りの壁に車が脱輪して衝突しました。その修理工事費は当然車が加入している損害保険会社が支払ってくれることになるのですが、その流れがややしかったため、私が経験したことをお伝えします。
それはまだ夜も明けきらない早朝、家のインターホンが鳴りました。
「うん?なんだろう、こんな時間に?」
時計をみると朝の6時。明らかに人が訪ねてくるような時間ではないです。
いたずらか何かだと無視していると、何度も何度も鳴らします。
ここでふと頭をよぎったのは、テレビの特番でやっている警察24時のいち場面。自宅への家宅捜索はだいたい犯人が自宅に潜んでいる早朝に行われることが多いです。
「まさか?!いや何も悪いことしてないよ」
と、心の中でつぶやきながら、窓の外をそっと覗くと見かけない車が止まっています。しかも壁によりかかるように。
「なんか近くすぎないか」と10秒ぐらい覗いていてやっと事態が飲み込めてきました。車が自宅前に脱輪して、壁に寄りかかっていたのです。
そういえばその直前、大きな音が鳴ったような気もするけれども、いかんせん時間が早いのでそんなことは気にせずに入眠していました。
突然家のフェンスが壊された
いそいそと着替えて玄関を開けると、インターホンの前に一人の男性が立っています。
「すみません」と頭をさげて近寄ってきて、その男性から状況を伺うと、新聞配達の途中でうっかり溝にはまってしまって、動けなくなったということでした。
実際の事故の現場はこんな感じです。
壁にすっていて、ブロックは一部欠けています。またフェンスは大きく破損していました。
いつもなら怒りが湧いてくる場面なのですが、目覚めてすぐで頭の回転が悪いことと、寒すぎてその男性がかわいそうになって、怒る気にもなりませんでした。
物損事故ですが、もちろん警察を呼びました。まもなく警察が到着。
私も名前と住所、電話番号、なぜか職業まで聞かれ(被害者なのにいりますかね?)、見聞は5分程度で終了。
「あとは加害者と相談してねぇ」という感じで去って行きました。
加害者の名刺をもらい、後ほど保険会社から連絡を入れますと言われ、こちらの電話番号を伝えました。
車は近くを工事していた大工さんたちが、工事現場で使う資材を駆使して、なんとか溝から出て帰って行きました。
事故の概要はこんな感じです。
スポンサードリンク
損害保険会社は見に来ない
加害者から連絡を受けた大手損害保険会社から、後ほど電話がありました。
そのとき、まず簡単なあいさつとお詫びがあり、現状の写真を撮っておくように指示されました。
それはそうですよね。この直後にもう一度車が突っ込んだり、何かで壁が壊れるようなことがあれば、最初にぶつかった車がどれぐらいの過失があるか証明できなくなりますから。
あと工事を任せる業者がいるのかも確認されました。というのも、加害者が知り合いの業者を使って欲しいと申し出ていたからです。
なんとなくですが、加害者から紹介された業者を使うと、安くあげられそうなのでお断りして、こちらで業者を選ぶ旨をお伝えしました。
そうすると担当者は、「では業者さんからお見積りだけ送ってもらって、その見積もりでよろしければ工事に入ってもらいます」と言われました。
つまりこの時点ではこんな感じ。
まずは業者さんに見積もりを出してもらわないと話が進まないと思ったので、現状の写真を撮り、知り合いの大工さんに来てもらうことにしました。
大工さんの話を総括すると、
- 壁を全て替える必要はない
- 壊れているパネルは外して取り替えるだけ
- パネルをはめている支柱は替える必要がある
- ブロックは切り取る
と、こんな感じでしたね。
話し合っているときに大工さんがひとつ助言を下さいまして、それは「保険屋にも見てもらった方が話が早い」ということです。
そりゃそうですよね。
当初はカメラで写したものと、大工さんからの見積もりを送って作業を始める予定だったのですが、向こうからしたら(自分が向こうの立場だったら)本当にその状況なのかわからないです。
悪いことはするつもりはないですが、いまならPhotoshopなど画像編集ソフトを扱える人なら、どんな風にも状況を変えたりできますもんね。
私としても、保険屋に来てもらって、ちゃんと状況を見てもらって、必要な分だけ直してもらうのが望みでしたので、保険屋にその旨を電話しました。
私:実際に来ていただいて、状況を一緒にみてもらうことはできますか。
保険屋:できますよ。ただし当社から依頼をした調査会社の者が伺うことになります。
調査会社?そうなんです。車の保険屋は車の専門家なので、建物の専門家がいないのです。(いるところもあるかもしれませんが)
そこで調査会社は家屋調査を専門にしている会社に依頼をだして、どれぐらいの補修工事が必要なのか、代理で調査して報告してもらいます。
でもちょっと待って。向こうの依頼があるということは、向こうの味方では?そのあたりを保険屋に確認したところ、「あくまで中立の立場です」とのこと。
そりゃそう言われます^^;
まあそうなっているのなら仕方がないです。調査会社の方との都合を合わせ、来ていただくことになりました。
スポンサードリンク
調査会社への対応は快く
調査会社の方は待ち合わの時間通りやってきました。名刺をいただいて、状況をみていただきます。
パネルの破損状況、ブロック全体のゆがみ、ブロックの破損具合など時間をかけて調べてくれました。
こちらの対応として心がけたのは、
- 上から物を言わない
- 状況を正確に見ていただく
- こちらの希望をしっかりお伝えする
この3点です。
こちらは被害者ですが、調査会社の方はあくまで調査に来られているだけなので、その方にあたっても仕方ないです。
しっかり状況をお伝えして、最善の策を引き出すのが賢明と考えます。
調査会社の方からの提案は大工さんから提案があったのと同じでした。
その方に伺うと、壁にこすれただけでも、「壁を全部取り替えろ」という人もいるようですが、加害者が及ぼした原因分しか基本的には修理できないとのことでした。
基本的には、ですが・・・。
同じブロックがない、同じパネルがないとなると、ややこしくなるらしいのですが、今回は幸い同じものがありました。
この時期の話し合いは、被害者、調査会社、大工で行います。
調査会社から可能な分の修理を伺った上で、それを大工さんに伝え、大工さんに見積もりを出してもらって調査会社に送ります。
それで調査会社が「この見積りなら大丈夫ですよ」となれば、調査会社は保険屋に報告します。
それで保険屋がOKを出せば、工事が開始となります。
ややこしいですね。
最終的なお金の支払いは、工事終了後に被害者と保険屋で示談して、それが完了すれば、保険屋から大工さんに支払うという流れになるそうです。
スポンサードリンク
まとめ
自宅の壁に車が衝突したときの、修理工事の流れについてお伝えしました。
基本的には当てられて損害を受けた分の補償になりますので、劣化してヒビがはいっている周りのブロックなどは取り替えてもらえません。
あと住宅の火災保険で、外壁も対象になっている方は、これとは別にご自身の火災保険会社からも修理費をいただける可能性もありますので、一度問い合わえてみるといいでhそう。
今後同じような事故に合われた方の参考になれば幸いです。