最近、高校野球でホームランがよく飛び出すと思いませんか?そこで気になったので高校野球のバットについて調べてみました。
昔甲子園にはラッキーゾーンというスペースがありました。外野のフェンスのさらに手前にもうひとつフェンスが作られてできたスペースです。
外野のフェンスのさらに手前にあるので、もちろんホームランは入りやすく、非力なプロの打者や、高校生でもラッキーゾーンへのホームランはよく見られたものです。
ラッキーゾーンの撤去がもたらしたもの
そのラッキーゾーンは1991年に撤去され、甲子園での野球が変わりました。ひとつは広くなった分、守備が重視されるようなったこと。もうひとつはホームランが減少したことです。
実際、1991年の撤去後には高校野球のホームラン数は減少しました。
ところが月日が流れ、2006年に大会通算60本という大会記録が作られます。これは打撃技術の向上と、高校生の体力向上によるものでしょうか。
これを危機とした高校野球連盟は、2007年より低反発球(プロ野球のものとは違います)を導入し、本塁打数の減少を測りました。
それが功を奏し、2007年以降は本塁打数が減少していたのですが、昨年56本と史上2番目の本塁打数を記録しました。しかもボールは変わっていないようです。
少し前置きが長くなってしまったのですが、球場の問題ではなく、ボールの問題でもないので、バットはどうなっているのか気になり調べてみました。
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竹でもいい?
高校野球で使用出来るバットは、金属バットだけではありません。実は木製や竹のバットでもいいのですが、金属バットが一番良く飛ぶので、誰も竹を使用する人はいません。
そして重さと長さの規定は以下のようになっています。
重さ:900g以上
長さ:最も太い部分の直径6.6cm以下、長さ106.7cm以下
重さは900gとなっています。これは本来ならスイングスピードを遅くして、打球の飛距離を抑える狙いがあったのでしょう。
ただ最近の野球部員は1.2kgぐらいあるマスコットバット(練習用のバット)をフルスイングして鍛えていますから、900gぐらいなら楽に振れそうですね。
あと長さについては、長すぎると遠心力で飛距離が伸びるので、それもある程度規定するものとなっています。
意外だったのは、「◯g以上△g未満」というように幅を持たせていると思っていたのですが、900g以上であれば問題ないようです。
他にも色(黒やダークブラウン系など)やSGマーク(消費生活用製品の安全性を認証するマーク)などの規定もあるようですね。
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まとめ
ばっとについては重さや長さの規定があるものの、打撃技術が進化したことや、高校生の体力が向上したことにより、ホームラン数は再び増えています。
これを高校野球連盟がどう観るかはわかりませんが、あまりに増えすぎると、ボールやバットの規格変更に踏み込むかもしれませんね。