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歯医者とコンビニの数はどちらが多いか?最新の調査結果を比較

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以前勤めていたある駅から勤務先への道。徒歩15分程度のその距離に、歯医者がなんと10件以上ありました。

私が歩いていた道からは外れているところにも歯医者はあったので、おそらく半径1kmの中に歯医者が15ぐらいはあったと思います。

 

最近歯医者が多いと思いませんか?コンビニより多いって言われいたので、「ほんまかいな?」と思って調べてみました。

 

ちなみに「最新の調査結果」と書いていますが、この記事を書いている平成26年11月10日時点の結果であり、ご覧いただいている時期には変わっているかもしれないことを予めご了承ください。

 

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目次

歯医者とコンビニの数

歯医者とコンビニの数はどちらが多いか?最新の調査結果を比較2

まずは歯医者の数ですが、厚生労働省が発表している「医療施設動態調査」(*1)というものを定期的に行っています。その医療施設動態調査で平成26年8月末に発表した概数によると、全国に歯科医院は68836あります。

*1) 厚生労働省が医療施設動態調査

 

次にコンビニの数ですが、日本フランチャイズチェーン協会の「コンビニエンスストア統計調査月報」(*2)によりますと、2014年9月のコンビニの店舗数は51363です。

*2) コンビニエンスストア統計調査月報

 

その差は実に17473で歯医者の圧勝です。

 

ただここで、

「それだけ最近歯医者の開業が増えたんだ」

と決めつけるなかれ。

 

実は開業している歯医者の数は、昔からコンビニよりずっと多いのです。そりゃそうですよね。コンビニがない時代からたくさんの歯医者があったわけですから。

しかもコンビニは歯医者の数を超えていません。

 

結局コンビニが増える以前から歯医者は多くて、コンビニがどんどん増えていく時期に歯医者の開業も増えて数で追い越せない状況が続いているということです。

 

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開業歯科医院がなぜ多い?

平成24年12月のデータになりますので少し古いのですが、医師と歯科医師の数を比較してみましょう。

平成25年12月に厚生労働省が発表した平成24年の「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」(*3)では医師は303268人、それに対して歯科医師は102551人で、医師の数が歯科医師数の3倍になっています。

*3) 医師・歯科医師・薬剤師調査の概況

 

ただしさきほどご紹介した医療施設動態調査によると、いわゆる開業を表すであろう診療所の数は、医師が100833施設(有床診療所を除く)に対して歯科医師は68836と差がぐっと縮まります。

 

診療所の開業数、医師が1/3に対して歯科医師は2/3。これは明らかに大きい差です。

ではなぜこんなに開業している歯医者が多いのでしょうか。それ医師と歯科医の勤務先の違い大きいと思います。

 

医師の場合、医学部卒業後は大学の医局に入り(最近はやや減っていますが)、関連病院で研修します。研修後もほとんどは医局の関連病院で残ります。

その後は関連病院の勤務でずっと働き続ける方もいますし、開業したい医師は開業していきます。

 

一方歯科医の場合も卒業後には大学の医局に入ったり、大学に残って勉強を続ける方もいます。ただ医局の関連病院が医師ほど多いわけではありません。

少し思い出して欲しいのですが、歯科がある病院って少ないと思いませんか?例えば大学病院や国立病院、市民病院、あと大手の起業の名前がついた大病院ぐらいしか歯科はありません。

 

ですから医師のように、ずっと医局の関連病院で歯科医の生活を終えるという選択肢が少ないのです。大学の研究者としての椅子も限られていますから、教授などの教育者として働く選択肢も少ない。

そうなると開業に至ることは必然です。

 

もちろん歯学部に入った頃から、そう考えている方も少なくないので、それが自然なのかもしれませんね。

 

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増え続ける歯医者とコンビニの今後

では、今後もこのまま開業する歯医者とコンビニが増え続けるのかと言えば、当面は増え続けるでしょうがそう簡単にはいかない部分もあるでしょう。

 

歯医者の場合、医院の激増によりライバル歯医者に患者さんを取られて、潰れていくことも珍しくありません。

若者は歯医者に通うことを嫌がりますし、子どものフッ素技術が進化して虫歯は減っていて、ホームページを開設したり、無痛麻酔の技術を宣伝したり、何かないと選ばれない時代になってきています。

 

また高齢化社会では、寝たきりの高齢者が増えて通えない人が多くなってきて、自宅や介護施設への往診に活路を見出している歯科が急増しています。

 

一方、コンビニにも厳しい荒波が押し寄せています。

ミニストップが不採算店舗の閉店を決めたり、独自路線でやっていけずにポプラがローソンと資本提携を決めたり。

 

5万店を超えて飽和の時代が来たことは明らかですので、独自商品の開発費が乏しい中小のチェーンにとってはこれから厳しい時代になりそうです。

大手のチェーンもコーヒーやチキンなどで差別化をはかる必要があり、競争はますます激化しそうです。

 

歯医者もコンビニも、プラスワンがないと生き残れない時代になってきていることは確実ですね。

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